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2023/08/01 08:42

上値の重い展開か、売り圧力を意識 無料記事

◆1日の香港マーケットは、売り圧力意識で上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は安定的。7月31日の米株市場は、米利上げ継続懸念の後退を引き続き手がかりに、インフレ鈍化が好感され、主要指標のNYダウが前日比0.3%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.2%高とそろって続伸した。前週末公表された6月の個人消費支出(PCE)統計では、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ動向の目安とするコア価格指数の伸びが鈍化。FRBは今回の利上げサイクルを終了するとの期待が続いた。ただ、全体としては上値が重い。今週は7月の米雇用統計や、米ハイテク大手の決算が集中することもあり、内容を見極めたいとするスタンスも漂った。
 一方、中国では本日、取引時間中(日本時間10時45分ごろ)に、7月の財新中国製造業PMI(民間集計)が公表される。最新のコンセンサス予想では、前月の50.5から50.1に低下する見込みだ。国家統計局などが前日に発表したPMIについては、製造業PMIが49.3となり、前月実績と市場予想(ともに49.0)を上回る半面、非製造業PMIは前月実績(53.2)と市場予想(53.0)を下回る51.5という結果となっている。ほか、香港政府が7月31日に発表した2023年第2四半期(4〜6月)の域内総生産(GDP)速報値は、前年同期比で1.5%増。プラス成長は2四半期連続だが、前四半期の実績(2.9%)、市場予想(3.5%)を下回る伸びにとどまった。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。このところの急ピッチな上昇に加え(ハンセン指数は3日続伸で3カ月ぶり高値、上海総合指数は続伸で2カ月ぶり高値)、香港GDPの下振れが足かせだ。財新中国PMIの結果次第では、売り圧力が強まる恐れもあるので注意したい。


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