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2023/05/04 08:36

上値の重い展開か、本土市場は取引再開 無料記事

◆4日の香港マーケットは、米金融緩和の期待後退で上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はネガティブ。3日の米株市場は、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長のタカ派(引き締めに積極的)的な発言を嫌気し、主要指標のNYダウが前日比0.8%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.5%安とそろって3日続落した。3日まで開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、予想通り0.25%の追加利上げを決定。利上げ打ち止めの期待もあり指数は上昇したが、その後の記者会見では、「インフレ動向によっては、引き締めの用意がある」と議長は明言し、一転、売りが優勢となった。
 一方、中国では本日の取引時間中(日本時間10時45分ごろ)に、今年4月の財新中国製造業PMI(民間集計)が公表される予定。最新のコンセンサス予想では、前月(50.0)と同水準で着地する見込みとなっている。先行して公表された4月の製造業購買担当者景気指数(PMI、国家統計局などが集計)は49.2となり、景況判断の境目となる50を4カ月ぶりに割り込んだ。
 なお、本日は本土市場がメーデー連休(1〜3日が休場)明けで取引を再開する。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。上述したように、米金融緩和の期待後退が逆風となろう。取引再開する本土株の動向も気がかりだ。中国景況感悪化を懸念した売りが先行する恐れもある。


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