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2023/05/02 08:49

売り先行か、内外に不安材料 無料記事

◆連休明け2日の香港マーケットは、内外の不安材料で売りが先行する流れか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はやや不透明だ。1日の米株市場は、米金利高が嫌気される中、主要指標のNYダウが前営業日比0.1%安と3日ぶりに反落。ハイテク株比率の大きいナスダック指数も0.1%安と4日ぶりに反落した。米経済指標の上振れを受け、金融当局は利上げを継続する――との見方が強まっている。米債券市場では、米10年債利回りが急上昇した。週内に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)では、追加利上げが決定される見込み。6月以降も利上げが継続すると予想された。他方、経営破綻した米中堅地銀ファースト・リパブリック・バンクを巡っては、JPモルガン・チェースが買収を決定。過度な金融不安は薄らいだ。
 一方、中国国内にも不安材料が浮上。4月30日に公表された4月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計)は49.2となり、景況判断の境目となる50を4カ月ぶりに割り込んだ。予想(51.4)以上に低下したことで、中国景気持ち直しの期待もやや後退している。
 こうした中、本日の香港マーケットは売りが先行する流れか。米金利高に加え、中国景況感の悪化がネガティブ材料だ。ただ、先週開催された中国共産党の政治局会議では、内需の弱さを背景に経済支援を維持するスタンスが確認された。売り一巡後は、政策期待の買いが入る可能性もあろう。なお、本土市場はメーデー連休により3日まで休場となる。


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