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2023/06/30 08:39

神経質な値動きか、中国PMIが気がかり 無料記事

◆30日の香港マーケットは、中国指標を気にしながら神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は良好と言える。29日の米株市場は、米利上げ継続の警戒感は重しとなったものの、米景気期待が高まる中、全体としてはしっかりだった。主要指標のNYダウは前日比0.8%高と反発。ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.003%安と3日ぶりに小反落したが、一時の0.4%安からは持ち直している。経済指標が改善。米商務省が29日発表した1〜3月期の米実質国内総生産(GDP)確定値は前期比で2.0%増となり、改定値(1.3%増)から大幅に上方修正された。個人消費は約2年ぶりの伸びとなっている。米労働省が発表した新規失業保険申請件数(週間)は、横ばい予想に反して前週から減少した。インフレ懸念が強まり、米10年債利回りは上昇したものの、マーケットでは、景気期待が勝っている。相場は銀行株が主導。米連邦準備理事会(FRB)は28日、ストレステストの結果を報告し、主要な大手行がすべて合格したことを明らかにした。
 一方、中国では本日(日本時間午前10時30分ごろ)、6月の製造業購買担当者景気指数(PMI、国家統計局などが集計)が公表される。直前の市場コンセンサス予想では、製造業PMIが49.0(前回48.8)、非製造業PMIが53.5(前回54.5)で着地する見込みだ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。米景気期待が高まったことはプラスだが、中国指標が気がかりだ。また、人民元相場の動向に一喜一憂する場面もあろう。


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