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2023/12/07 08:58

神経質な値動きか、中国経済に不透明感 無料記事

◆7日の香港マーケットは、中国経済の先行き不透明感で神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は不透明。6日の米株市場は、米雇用統計の発表を前に、買いが手控えられる展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.2%安と3日続落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.6%安と反落している。米金融当局が金融政策で重要視する雇用関係の指標では、8日に米労働省が11月の雇用統計を公表する予定。コンセンサス予想では、雇用者数の伸びが前月の15.0万人→18.3万人に増加する見通しだ。一方、6日発表のADP全米雇用リポート(民間)では、(政府部門を除く)非農業部門の雇用者数が10.3万人増にとどまり、予想(13万人増)を下回っている。米債券市場では米10年債利回りが低下しているものの、株式マーケットでは雇用統計を見極めたいとするムードが優勢となった。
 中国国内にも不安材料がある。格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスは6日、地方政府傘下の投資会社(地方融資平台、LGFV)26社を格下げ方向で見直すと発表した。ムーディーズは5日、中国の信用格付け見通しを「安定的(ステーブル)」から「弱含み(ネガティブ)」に引き下げている。
 なお、中国では、きょう7日に11月の貿易統計、9日に同月の物価統計が発表される予定。貿易統計については、米ドル建ての輸出がマイナス6.4%→0.0%、輸入がプラス3.0%→プラス3.9%に改善すると予想されている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。米中の指標発表や、中国経済の先行き不透明感が重しとなろう。ただ、当局が本土市場のテコ入れに動いていることもあり、値ごろ感に着目した買いが入ることには期待したい。


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