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2020/04/15 09:04

上値の重い展開か、世界経済の悪化を警戒 無料記事

◆15日の香港マーケットは、世界経済の悪化懸念で上値の重い展開か。
 外部環境には好悪材料が入り混じる。まず、昨夜の米株高はプラス材料だ。主要指標のNYダウは前日比2.4%高と反発し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は4.0%高と4日続伸した(NYダウは約1カ月ぶりの高値)。米経済活動の早期再開が期待される。クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は14日、「トランプ大統領は数日内に、経済活動の再開に向けた重大な発表を行う予定」と述べた。また、ニューヨーク州知事は13日の記者会見で、「(新型コロナウイルス感染拡大の)最悪期は脱したと確信している」と発言している。他方、本格化した企業決算では、金融大手のJPモルガン・チェースの1〜3月期業績が69%減益、ウェルズ・ファーゴが89%減益と大幅に悪化。それぞれ逆行安したものの、全体相場に対する影響は限定的だった。
 半面、世界経済の悪化懸念はマイナス。国際通貨基金(IMF)は14日、世界経済見通しを更新し、2020年の成長率予測をマイナス3.0%に下方修正した。新型コロナウイルスの影響を織り込んだもので、1月時点から6.3ポイントも引き下げている。1930年代の大恐慌以来で最悪の景気後退になると予測した。
 一方、14日の本土株市場は、主要指標の上海総合指数が1.6%高と3日ぶりに反発。約1カ月ぶりの高値水準を回復した。中国貿易統計を好感。取引時間中に公表された3月の中国貿易統計では、人民元ベースの輸出が3.5%減と予想(12.8%減)よりも落ち込まず、輸入は2.4%増と予想(7.0%減)に反して拡大したことが明らかにされている。また、新型コロナの過度な警戒感もやや後退。国営メディアは14日、「中国は新型コロナに対する新たなワクチン2種の臨床試験を許可した」と報じた。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開となろう。昨夜の米株高や中国貿易の持ち直しなど好材料はあるものの、景気不安は依然としてくすぶる。ハンセン指数と上海総合指数はそれぞれ、約1カ月ぶりの高値水準に達していることもあり、戻り待ちの売り圧力も意識されよう。


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