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2023/11/07 08:24

神経質な値動きか、中国貿易統計を注視 無料記事

◆7日の香港マーケットは、中国指標をにらみながら神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は安定的。6日の米株市場は、米利上げサイクル終了期待が持続する中で買いが継続する展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.1%高と6日続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.3%高と7日続伸している。足元では米景気の成長鈍化を示唆する経済指標の発表が相次ぎ、米連邦準備理事会(FRB)は金融引き締めを緩めるとの見方も一部に広がった。ただ、米債券市場で国債利回りの低下が一服したことや、このところの大幅上昇に対する反動などで、指数の上値は重い。重要な経済指標の発表がなかったことも、様子見ムードを強めさせた。
 他方、米中関係の改善期待は続く。米財務省は6日、イエレン米財務長官と中国の何立峰・副首相が今週(9〜10日)、サンフランシスコで会談することを明らかにした。米中両国はこれより先、11月に米国で開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会議に合わせ、バイデン米大統領と中国の習近平・国家主席が対面会談することで原則合意したと発表。両国高官の会談は、首脳会談の地ならしになるとみられている。
 一方、中国では、きょう7日に10月の貿易統計、9日に同月の物価統計が発表される予定。貿易統計については、米ドル建ての輸出がマイナス6.2%→マイナス3.5%、輸入がマイナス6.2%→マイナス5.0%となり、減少率が鈍化すると予想されている。先週、官民で公表された中国の景況感指数がそろって悪化しているだけに、内容が注目されそうだ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。このところ買い材料視されていた米金利の低下が一服したことや、中国指標の発表が気がかり材料だ。また、指数は足元の上昇が急ピッチだったことも売り圧力につながろう。


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