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2023/12/04 09:01

底堅い展開か、米長期金利の低下を好感 無料記事

◆週明け4日の香港マーケットは、米長期金利の低下を好感し底堅い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はポジティブ。1日の米株市場は、米利上げサイクルの終了期待が強まる中で買われる展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.8%高と4日続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.6%高と3日ぶりに反発している。NYダウは連日で年初来高値を更新し、2022年1月以来の高値を付けた。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は1日の講演で、現行の金利水準は景気減速とインフレ抑制が均衡していると述べている。市場では、利上げ終了が示唆されたと受け止められた。また、米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した11月の製造業景況指数は46.7にとどまり、予想を下回っている。13カ月連続で景況判断の境目となる50を割り込んだ。米債券市場では米10年債利回りが急低下し、今年9月以来の水準を付けている。
 一方、内部的には新規の取引材料に乏しい。依然として、景気不安と政策期待が綱引きとなる状況だ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として底堅い展開か。中国発の新規材料に乏しい中、米長期金利の低下が材料視されよう。また、「国家隊」と呼ばれる政府系ファンドが先週末の本土市場で、国有企業などで構成する上場投資信託(ETF)を大量に買い付けた――と伝わったことも下値不安を薄らげそうだ。
 なお、きょう4日付で、ハンセン指数の構成銘柄に、理想汽車(リ・オート:2015/HK)と無錫薬明康徳新薬開発(ウーシー・アプテック:2359/HK)が新規に組み入れられる。これにより、構成銘柄は80→82銘柄に増加する運びだ。


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