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2023/10/20 08:27

売り先行か、米長期金利の上昇基調を嫌気 無料記事

◆20日の香港マーケットは、米金利高を嫌気し売り先行か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はネガティブ。19日の米株市場は、米長期金利の上昇基調が投資家心理を冷やす展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.7%安と続落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は1.0%安と3日続落している。米債券市場では、米10年債利回りが一時、2007年以来となる4.99%に上昇し、節目の5%に迫った(マーケット引け後に5%を突破)。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は19日、「経済状況によっては金融引き締めの強化が正当化される可能性がある」と発言。追加利上げの警戒感が高まった。個別では、米電気自動車(EV)大手のテスラが9.3%安。7〜9月期決算の予想下振れが嫌気された。
 一方、中国では中国人民銀行(中央銀行)が本日朝方(日本時間10時15分ごろ)、実質的な政策金利となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」を発表する。市場コンセンサス予想では、1年物、5年物いずれも現行水準(それぞれ3.45%、4.20%)に据え置かれる見通しだ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは苦戦を強いられる展開となりそうだ。上述したように、米金利の上昇が重しとなる。また、中東情勢の緊迫化や半導体分野を巡る米中対立の激化、中国経済の成長鈍化懸念なども引き続き売り材料として意識されよう。ただ、上海総合指数は昨日、昨年11月3日以来、約11カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいるだけに、自律反発狙いの買いが入ることには期待したい。


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