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2023/09/13 08:41

方向感を欠く展開か、米中指標発表が気がかり 無料記事

◆13日の香港マーケットは、米中指標発表控え方向感を欠く展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は不透明。12日の米株市場は、「原油高がインフレを高止まりさせる」との警戒感が強まる中、主要指標のNYダウが前日比0.1%安と4日ぶり、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.0%安と3日ぶりにそれぞれ反落した。石油輸出国機構(OPEC)は今年の世界原油動向について、需要が過去最大になるとの見通しを維持。主要産油国は減産基調を続けているだけに、需給ひっ迫による相場の先高観が意識された。WTI原油先物は1.8%高と反発し、一時、約10カ月ぶりの高値を付けている。また、13日に8月の消費者物価指数(CPI)が公表されることも買い手控え要因となった。個別では、IT(情報技術)のオラクルが14%安と急落。同社が報告した業績見通しが市場予想を下回り、投資家の失望売りにつながっている。新型「iPhone(アイフォーン)」を発表したアップルもさえない。製品に新味が足りない――と評価されたようだ。
 中国国内にも不安材料がある。中でも、週末の指標発表が気がかりだ。本土では今週15日、8月の各種経済統計(小売売上高や鉱工業生産)、9月の中期貸出ファシリティ(MLF)金利などが公表される予定だ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として方向感を欠く展開か。当局が不動産支援策などを強化していることは引き続き買い手がかりになりそうだが、新規の買い材料には乏しい。上述したように、米中の指標発表を前に、様子見ムードも漂いそうだ。


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