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2023/11/16 08:30

しっかりか、内外環境が改善 無料記事

◆16日の香港マーケットは、内外環境の改善でしっかりとした値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はポジティブ。15日の米株市場は、インフレ鈍化期待が引き続き相場の支えとなる展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.5%高と4日続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数も0.1%高と続伸している。朝方公表された10月の米生産者物価指数(PPI)は予想外に低下し、2020年4月以来の大幅な下げとなった。14日発表の米消費者物価指数(CPI)では、コア指数が予想に反し伸びが鈍化鈍化したこともあり、米連邦準備理事会(FRB)の利上げサイクルは終了したとの見方が一段と高まっている。
 内部環境も良好だ。中国では政策期待が強まっている。中国人民銀行(中央銀行)が不動産市場の支援策として、少なくとも1兆人民元(約20兆7000億円)の低金利資金を保障性住宅の建設などに投入する方針――などと伝わった。また、15日公表された11月の中期貸出ファシリティ(MLF)金利については、予想通り据え置かれたが、資金供給規模は予想を上回っている。他方、経済統計に関しては、10月の小売売上高と鉱工業生産が市場予想を上回る伸びとなったものの、不動産や投資関連の指標は弱い内容となった。
 ほか、前日引け後に大手テック企業が四半期決算を報告。騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)と京東集団(JDドットコム:9618/HK)の7〜9月期業績は、利益がそれぞれ市場予想を上回った。米上場の株価は、テンセントが5.2%高、JDが7.0%高となっている。
 こうした中、本日の香港マーケットはしっかりとした値動きか。中国の景気支援策の期待が続くほか、米利上げサイクルの終了期待が追い風となりそうだ。上述したテック大手の好決算を受け、ネット関連に買いが広がる可能性もあろう。


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