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2023/10/03 08:57

売り先行か、内外に不安材料 無料記事

◆連休明け3日の香港マーケットは、内外の不安材料で売り先行か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はややネガティブ。2日の米株市場は、好悪材料が交錯する中でまちまちの展開だった。主要指標のNYダウが前営業日比0.2%安と続落する一方、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.7%高と4日続伸している。米つなぎ予算が成立し、政府機関の一部閉鎖が回避されたことはプラス。他方、米長期債利回りが再び上昇基調を強めたことはマイナスだ(米10年債利回りは一時、約16年ぶりの高水準)。直近で公表された経済指標が強い内容だったことを受け、米連邦準備理事会(FRB)は金融引き締めを長期化させるとの見方が広がっている。ボウマンFRB理事は講演で、「インフレ抑制のため、複数回の利上げが必要」と改めて強調した。
 内部環境も不透明。週末に官民で公表された景況感指数は、強弱感が分かれている。国家統計局などが集計した9月の製造業PMIは50.2に上向き、半年ぶりに景況判断の境目となる50を回復した。一方、中小企業の割合が多い民間集計の財新中国製造業PMIは予想に反して前月から低下している。中国経済の低迷が意識される状況だ。世界銀行は2日、2024年の中国経済成長率見通しについて、前回予想の4.8%→4.4%に下方修正した。
 なお、中国本土マーケットは中秋節・国慶節の大型連休により、10月6日まで休場となっている。
 こうした中、本日の香港マーケットは売りが先行しそうだ。上述したように、内外の不安材料が投資家心理の重しとなろう。


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