◆7日の香港マーケットは、欧米株高を追い風に底堅い展開か。
　外部環境は安定的。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比7.7％高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が7.3％高とそろって急反発した。新型コロナウイルス感染拡大の鈍化が期待される。ニューヨーク州知事は5日、「（新型コロナウイルス感染による）1日当たりの死者数が初めて前日比で減少した」と述べた。市場で「感染拡大のピークアウトは近い」との見方が広がるなか、投資家のリスク選好が高まっている。また、イタリアやフランス、スペインなど欧州でも1日の死者数が減少していると伝わり、欧州市場の主要株価指数も軒並み急伸した。
　一方、6日の本土株市場は清明節連休により休場。相場に影響のある政策や統計など、新規の材料は限られている。
　こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として底堅い展開か。昨夜の欧米株高が追い風だ。また、取引再開する本土株は、上昇でスタートするとの見方が優勢。中国人民銀行（中央銀行）が3日、中小銀行に対する預金準備率の引き下げを発表したことが手がかりとなろう（4月15日と5月15日に0.5ポイントずつ引き下げ）。


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