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2024/01/17 08:36

好悪材料が入り混じる中で神経質な値動きか、中国GDPを注視 無料記事

◆17日の香港マーケットは、中国指標の発表をにらみながら神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はややネガティブ。休場明け16日の米株市場は、米金利高を嫌気する売りが優勢となる展開だった。主要指標のNYダウが前営業日比0.6%安と続落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.2%安と7日ぶりに反落している。米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事は16日、「物価目標の達成は射程圏内」との見方を示しながらも、「インフレ鎮静化が確認できるまで利下げを急ぐべきではない」と述べた。3月にも利下げが実施されるとの観測が後退し、米債券市場では米10年債利回りが急上昇している(3.93%台→4.05%台)。
 一方、中国国内には好材料が浮上。外電は16日、「中国政府は1兆人民元(約20兆3000億円)規模の特別国債の発行を検討している」と伝えた。報道によれば、超長期債の発行で、短期的な償還圧力も下げるという。そのほか、中国証券報は「1〜3月期中に政策金利や預金準備率が引き下げられる可能性がある」と報じた。
 なお、中国では本日の取引時間中(日本時間11時ごろ)に、12月の小売売上高や鉱工業生産、23年通年のGDP成長率などが公表される。注目のGDP成長率に関しては、22年の3.0%→5.2%に拡大する見通しだ。中国政府の目標「5.0%前後」達成がほぼ確実視されている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。好悪材料が入り混じる中、中国指標の内容に左右される展開となろう。


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