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2023/09/04 08:52

下値の堅い展開か、中国景気懸念やや薄らぐ 無料記事

◆週明け4日の香港マーケットは、中国の景気懸念がやや薄らぐ中で下値の堅い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はやや不透明。1日の米株市場は、週明け月曜日がレーバーデーの祝日でマーケットが連休となることに加え、この日公表された経済指標の内容が強弱感の分かれる内容だったこともあり、全体として方向感を欠く展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.33%高と反発する一方、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.02%安と6日ぶりに反落している。8月の米雇用統計では、雇用者数(非農業部門)の伸びが予想を上回ったものの、失業率は悪化し、平均時給の伸びは予想を下回った。ただ、米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した8月の製造業景況指数は予想以上に前月から上昇している。雇用情勢は軟化しているとの見方はあるものの、インフレ高進の警戒感は払しょくされていない。米債券市場では、米10年債利回りが上昇に転じている。
 一方、内部環境はそれほど悪くない。1日公表された8月の財新中国製造業PMI(民間集計)に関しては、市場の低下予想に反し、前月の49.2→51.0に上向いた。景況判断の境目となる50を回復している。国家統計局などが集計した同月の製造業PMIが節目の50を5カ月連続で割り込んでいただけに、過度な景気懸念がやや後退したといえそうだ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として下値の堅い展開か。米長期金利の上昇はマイナス材料だが、中国景気懸念がやや薄らいだことは好材料だ。また、中国当局が景気支援スタンスを強めていることも改めて材料視されそうだ。


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