2023/08/25 08:38
売り先行か、業績動向で選別物色も
◆25日の香港マーケットは、米金融動向の不透明感で売りが先行する流れか。(亜州リサーチ編集部)
外部環境はややネガティブ。24日の米株市場は、金融引き締め長期化の警戒感が再燃する中、主要指標のNYダウが前日比1.1%安と反落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.9%安と4日ぶりに反落した。ボストン連銀のコリンズ総裁は24日、米メディアのインタビューで「一段の金利引き上げが必要となる可能性」に言及。現在の金利水準は長期化するとの見方も示した。ほか、米労働省が発表した新規失業保険申請件数(週間)は、予想以上に前週から減少。賃金インフレの懸念も強まった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長講演も気がかり。議長は25日、ジャクソンホール会議(各国の中央銀行関係者が集まる国際経済シンポジウム)で講演する予定だ。タカ派(引き締めに積極的)スタンスを示すとの不安もくすぶっている。
一方、中国国内に新規材料は乏しい。依然として、景気懸念と経済対策期待が綱引きとなる状況だ。また、主要な経済指標の公表は先週でほぼ一巡し、今月は27日に7月の工業企業利益、31日に8月・製造業PMIを残すのみとなっている。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは苦戦を強いられそうだ。上述したように、米金利動向の不透明感が投資家心理の重しとなろう。なお、香港では主要企業の中間決算報告が佳境入りしている。目先は業績動向に着目した選別物色となりそうだ。本日は、江西銅業(358/HK)や中国石油化工(386/HK)、中芯国際集成電路製造(981/HK)、中国神華能源(1088/HK)、国薬HD(1099/HK)、エン鉱能源集団(1171/HK)、中国生物製薬(1177/HK)、広州汽車集団(2238/HK)、紫金鉱業集団(2899/HK)、交通銀行(3328/HK)、新疆新キン鉱業(3833/HK)、招商銀行(3968/HK)、洛陽欒川モリブデン業集団(3993/HK)などが業績発表する予定。前日引け後に公表された決算では、美団(メイトゥアン:3690/HK)の純損益が黒字に転換している。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境はややネガティブ。24日の米株市場は、金融引き締め長期化の警戒感が再燃する中、主要指標のNYダウが前日比1.1%安と反落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.9%安と4日ぶりに反落した。ボストン連銀のコリンズ総裁は24日、米メディアのインタビューで「一段の金利引き上げが必要となる可能性」に言及。現在の金利水準は長期化するとの見方も示した。ほか、米労働省が発表した新規失業保険申請件数(週間)は、予想以上に前週から減少。賃金インフレの懸念も強まった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長講演も気がかり。議長は25日、ジャクソンホール会議(各国の中央銀行関係者が集まる国際経済シンポジウム)で講演する予定だ。タカ派(引き締めに積極的)スタンスを示すとの不安もくすぶっている。
一方、中国国内に新規材料は乏しい。依然として、景気懸念と経済対策期待が綱引きとなる状況だ。また、主要な経済指標の公表は先週でほぼ一巡し、今月は27日に7月の工業企業利益、31日に8月・製造業PMIを残すのみとなっている。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは苦戦を強いられそうだ。上述したように、米金利動向の不透明感が投資家心理の重しとなろう。なお、香港では主要企業の中間決算報告が佳境入りしている。目先は業績動向に着目した選別物色となりそうだ。本日は、江西銅業(358/HK)や中国石油化工(386/HK)、中芯国際集成電路製造(981/HK)、中国神華能源(1088/HK)、国薬HD(1099/HK)、エン鉱能源集団(1171/HK)、中国生物製薬(1177/HK)、広州汽車集団(2238/HK)、紫金鉱業集団(2899/HK)、交通銀行(3328/HK)、新疆新キン鉱業(3833/HK)、招商銀行(3968/HK)、洛陽欒川モリブデン業集団(3993/HK)などが業績発表する予定。前日引け後に公表された決算では、美団(メイトゥアン:3690/HK)の純損益が黒字に転換している。
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