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2023/12/13 08:54

神経質な値動きか、米金融政策と中国経済動向の見極めで 無料記事

◆13日の香港マーケットは、米金融政策と中国経済動向の見極めで神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は良好。12日の米株市場は、インフレ鈍化を手がかりに買われる展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.5%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.7%高とそろって4日続伸している。それぞれ2022年1月以来の高値水準に達した。米労働省が12日発表した11月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.1%上昇にとどまり、伸びは前月の3.2%から鈍化。12〜13日に開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、金利据え置きが決定される根拠が増えた(FOMCの結果は日本時間14日未明に発表)。米債券市場では、米10年債利回りが低下に転じている。
 一方、内部的には政策期待が高まる状況だ。翌年の経済政策方針を決める中国の重要会議「中央経済工作会議」が12日閉幕。国営メディアが報じたところによれば、政府は来年、積極的な財政政策を強化し、穏健な金融政策の柔軟性を高める方針だ。低迷する不動産市場に関しては、発展の新たなモデルの構築を加速し、立て直しを図る。また、サプライチェーン(供給網)の強化も指示された。
 なお、中国では今週15日、11月の重要経済統計(小売売上高や鉱工業生産など)が公表される予定。事前のコンセンサス予想では、不動産開発投資などを除き、前月から改善する見込みだ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。米インフレ鈍化や中国経済対策の期待感が高まっていることはプラスとなるものの、中国の経済統計やFOMCの結果発表が気がかり材料となる。ひとまず買い先行しそうだが、上値も重くなりそうだ。


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