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2024/04/15 08:44

売り先行か、内外環境が不透明 無料記事

◆週明け15日の香港マーケットは、内外環境の不透明感で売りが先行する流れか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はネガティブ。12日の米株市場は、インフレ高止まりによる景気懸念が投資家心理を圧迫する展開だった。主要指標のNYダウが前日比1.2%安と5日続落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.6%安と反落している。米ミシガン大学が発表した4月の消費者信頼感指数(速報値)は予想以上に前月から低下し、1年先の期待インフレ率は3月の2.8%から3.0%に上昇した。米連邦準備理事会(FRB)はインフレ目標を2.0%に設定しているだけに、高金利がしばらく続くと懸念されている。
 中東地域の地政学リスクもマイナス材料。シリアのイラン大使館周辺をイスラエル軍が空爆したことの報復で、イラン革命防衛部隊は13日、イスラエルに向けてドローン(無人機)やミサイルを発射した。中東地域の緊張が高まる中、先週末のWTI原油先物は一時、約5カ月半ぶりの高値を付けている。15日朝方の原油先物も高値圏で推移する状況だ。
 中国国内の環境も不透明。経済指標の下振れを受け、景気不安が強まっている。中国人民銀行(中央銀行)が12日夕に発表した今年3月の金融統計では、人民元建て新規融資額とマネーサプライ(通貨供給量)M2の伸びが予想をそろって下回った。3月の貿易統計では、米ドル建ての輸出が前年同月比で7.5%減少し、昨年10月以来、5カ月ぶりのマイナス。市場予想(1.9%減)を超えた下げとなっている。輸入は予想外のマイナスだった。
 なお今週は、16日の取引時間中(日本時間11時ごろ)に、3月の小売売上高や鉱工業生産、第1四半期のGDP成長率などが公表される。注目のGDP成長率に関しては、前四半期(5.2%)を下回る4.8%で着地すると予想された。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは苦戦を強いられそうだ。上述したように、内外環境の悪化が投資家のセンチメントを冷やすことになろう。中国の各種経済統計が週内に公表されることも、買い手控え要因だ。


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