2024/01/16 08:28
神経質な値動きか、新規買い材料に乏しく
◆16日の香港マーケットは、新規買い材料に乏しい中で神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
外部環境はやや不透明。15日の米株市場は、キング牧師誕生日の祝日で株や債券など全市場が休場だったが、場が開いていた欧州市場では、主要株価指数が軟調だった。欧州中央銀行(ECB)の高官が相次ぎ早期利下げをけん制する発言をしたことで、市場の楽観ムードが後退している。また、中東地域の地政学リスクも継続した。
一方、中国ではあす17日、12月の小売売上高や鉱工業生産、23年通年のGDP成長率などが公表される。注目のGDP成長率に関しては、22年の3.0%→5.2%に拡大する見通しだ。中国政府の目標達成がほぼ確実視されている。ただ、足元では、12月の金融統計が下振れるなど、経済の先行きが不安視される状況。また、1月の中期貸出ファシリティ(MLF)金利が低下予想に反し据え置かれたこともネガティブ材料となる。他方、「中国政府は追加の経済対策を打ち出す」との期待も根強い。利下げは見送られたものの、市場では預金準備率引き下げの観測も広がっている。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。新規の買い材料に乏しい中、あすの中国指標を見極めたいとするスタンスが強まりそうだ。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境はやや不透明。15日の米株市場は、キング牧師誕生日の祝日で株や債券など全市場が休場だったが、場が開いていた欧州市場では、主要株価指数が軟調だった。欧州中央銀行(ECB)の高官が相次ぎ早期利下げをけん制する発言をしたことで、市場の楽観ムードが後退している。また、中東地域の地政学リスクも継続した。
一方、中国ではあす17日、12月の小売売上高や鉱工業生産、23年通年のGDP成長率などが公表される。注目のGDP成長率に関しては、22年の3.0%→5.2%に拡大する見通しだ。中国政府の目標達成がほぼ確実視されている。ただ、足元では、12月の金融統計が下振れるなど、経済の先行きが不安視される状況。また、1月の中期貸出ファシリティ(MLF)金利が低下予想に反し据え置かれたこともネガティブ材料となる。他方、「中国政府は追加の経済対策を打ち出す」との期待も根強い。利下げは見送られたものの、市場では預金準備率引き下げの観測も広がっている。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。新規の買い材料に乏しい中、あすの中国指標を見極めたいとするスタンスが強まりそうだ。
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