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2024/04/02 08:49

買い先行か、中国景況感が改善 無料記事

◆連休明け2日の香港マーケットは、中国景況感の改善で買われる展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はやや不透明。1日の米株市場は、米利下げ観測の後退で上値の重い展開だった。主要指標のNYダウが前営業日比0.6%安と3日ぶりに反落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は反発したが上昇率は0.1%にとどまっている。経済指標の改善を受け、米連邦準備理事会(FRB)は利下げを先送りするとの見方が広がっている。米サプライマネジメント協会(ISM)が1日発表した3月の製造業景況感指数は予想(48.5)を上回る50.3に改善し、景況判断の境目となる50を2022年9月以来、1年半ぶりに上回った。インフレ懸念が再燃している。また、それに先立つ3月29日、パウエルFRB議長は「利下げを急ぐ必要はない」と述べた。
 中国国内でも景気指標が改善。国家統計局などが3月31日に発表した3月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.8に達し、節目の50を6カ月ぶりに回復している。また民間が1日に公表した同月の財新製造業PMIは51.1に改善し、予想(51.0)と前月実績(50.9)を上回った。香港市場が休場だった前日の本土市場では、上海総合指数が1.2%高と3日続伸し、約2週ぶりの高値水準を回復している。
 こうした中、本日の香港マーケットは買い先行か。上述したように、中国の景況感改善で本土株が上昇した流れを継ぎそうだ。本土マーケットに関しては、売り圧力が意識されそうだが、全体としてはしっかりとした展開となろう。


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