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2020/04/21 09:02

売り先行か、原油暴落でセンチメント悪化 無料記事

◆21日の香港マーケットは、外部環境の不透明感で売りが先行する展開か。
 外部環境はネガティブ。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前営業日比2.4%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.0%安とそろって3日ぶりに反落した。原油先物相場が史上初のマイナス圏に沈み、投資家のセンチメントが一気に悪化。翌日に納会(受け渡し)を迎えるWTI原油先物5月限は、前営業日の18.27米ドルから一時マイナス40.32米ドルに急落した(終値はマイナス37.63米ドル)。新型コロナウイルス感染拡大による外出規制などで石油製品の需要が急減し、貯蔵倉庫の限界が近づくなかで、買い手不在の状態に陥っている。経済活動停滞の実態が改めて意識され、景気悪化の不安も強まった。
 一方、20日の本土株市場は、主要指標の上海総合指数が0.5%高と3日続伸。約5週ぶりの高値水準を切り上げている。中国の景気対策に期待感。17日に開催された中央政治局会議では、金融緩和と積極財政を継続する方針が示された。会議では、疫病対策、生活支援、ワクチン開発に用途を限定し、特別国債を発行する方針を確認。市場関係者によれば、総額2兆人民元を超える可能性もあるという。そのほか、財政部は20日、公益事業向けに資金調達する特別地方債「専項債」の前倒し発行枠を1兆人民元増額する方針を明らかにした。また、中国人民銀行(中央銀行)は20日朝方、事実上の貸出基準金利「ローンプライムレート(LPR)」を事前予想の通り引き下げ。市場関係者の間では、今後も金融緩和の余地が残るとの見方が流れている。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として苦戦を強いられそうだ。上述したように、原油相場の暴落が売り材料視されよう。また、香港の2月失業率が前月の3.7%を上回る4.2%に悪化し(予想は4.0%)、約9年ぶりの高水準に達したことも懸念材料だ。


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