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2023/11/06 08:53

買い先行か、米金利が一段と低下 無料記事

◆週明け6日の香港マーケットは、米金利の低下基調を手がかりに買われる展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は良好。3日の米株市場は、米利上げサイクル終了期待が強まる中、投資家のリスク選好取引が活発化する展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.7%高と5日続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.4%高と6日続伸している。足元の軟調な景気指標を受け、米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締め長期化に対する警戒感が後退した。10月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数が予想を下回り、失業率は予想に反し、約2年ぶりの高水準に上昇している。米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した10月の非製造業景況指数は、予想以上に前月から鈍化した。また、米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は3日、経済成長は緩やかだとして、「一段の利上げは必要ない」と述べている。米債券市場では、国債利回りの低下が続き、10年債利回りは約5週ぶり、2年債利回りは一時、約2か月ぶりの低水準を付けた。
 一方、中国国内に目立った手がかりはない。今週は、あす7日に10月の貿易統計、9日に同月の物価統計が発表される。貿易統計については、米ドル建ての輸出入がそれぞれ前月からやや改善する見通し。官民で公表された中国の景況感指数がそろって悪化しているだけに、公表される内容に注目が集まりそうだ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは買いが先行する流れか。中国国内に目新しい材料が不足する中、米金利の低下基調が好感されそうだ。


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