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2023/12/19 08:49

方向感を欠く展開か、新規材料に乏しく 無料記事

◆19日の香港マーケットは、新規材料に乏しい中で方向感を欠く展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境に目立った変化はない。18日の米株市場は、高値警戒感で上値は重かったが、根強い利下げ期待が相場を支える展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.86ドル高(0.002%)、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が90.893ポイント(0.61%)高とそろって8日続伸。NYダウは連日で史上最高値を更新した。先週開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、米連邦準備理事会(FRB)が2024年に利下げすることが示唆されている。このところFRB高官からは、早期利下げ観測をけん制する発言が相次いでいるものの、FRBが早い段階で緩和に踏み切るとの見方は崩れなかった。
 一方、内部環境は不透明。足元では、景気鈍化を示唆する中国指標が相次いでいる。15日に集中して公表された11月の経済統計は、不動産関連の悪化基調が継続。鉱工業生産や小売売上高の伸びが前月を上回ったものの、アナリストの一部からは、「新型コロナウイルス禍の混乱を受けたベース効果の影響も大きく、中国景気の持ち直しを確認するには至らない」と指摘された。先ごろ公表された11月の消費者物価指数(CPI)がマイナス幅を拡大し、下落率は2020年11月以来、3年ぶりの大きさを記録するなど内需の弱さも目立っている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として方向感を欠く展開か。中国の景気懸念が重しとなる一方、指数はこのところの下落基調で値ごろ感も高まっている。ただ、新規の取引材料には乏しい。様子見ムードが優勢となりそうだ。


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