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2023/08/15 08:39

神経質な値動きか、中国指標を注視 無料記事

◆15日の香港マーケットは、中国指標をにらみながら神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はひとまず安定。14日の米株市場は、半導体株の見直し買いで、主要指標のNYダウが前営業日比0.1%高と小幅ながら3日続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は1.1%高と反発した。画像処理半導体メーカーのエヌビディアは7.1%高で5日ぶり反発。モルガン・スタンレーは最新リポートで、同社に対する強気見通しを継続し、「足元の株価下落は買いの好機」との見方を示した。他の半導体関連や、ハイテク株全体に買いが広がっている。ただ、米長期金利の上昇は重し。米インフレ懸念は根強く、米債券市場では米10年債利回りが一時、昨年11月以来の高水準を付けた。
 一方、中国では本日朝方(日本時間10時20分ごろ)、今月の中期貸出ファシリティ(MLF)金利、取引時間中(同11時ごろ)に7月の各種経済統計(小売売上高や鉱工業生産など)が公表される予定。MLF金利については、前回と同水準の2.65%に据え置かれると見込まれている。統計に関しては、小売売上高の伸びが前回の3.1%→4.0%に上向くとの予想が市場コンセンサスだ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。中国指標の内容が波乱要因になる可能性がありそうだ。直近で公表された経済指標は、総じて弱い内容。上述したように、小売指標などは改善が予想されているが、大きく下振れるようだと売り材料になる恐れもある。また、米金利の上昇や、対米ドルの人民元安なども重しだ。ただ、指数はこのところ急ピッチに下落していることもあり、政策で恩恵を受けやすい銘柄などには下値を拾う動きもありそうだ。


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