◆週明け4日の香港マーケットは、中国の政策期待でしっかりか。(亜州リサーチ編集部)
　外部環境は安定的。1日の米株市場は、米金利低下を手がかりに買われる展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.2％高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数も1.1％高とそろって続伸。ナスダック指数は連日で史上最高値を更新した。米景気指標の下振れを受け、利下げ期待が強まる中、米債券市場では米10年債利回りが低下。ハイテクなど高PER（株価収益率）のグロース（成長）株にとっての追い風となった。米サプライマネジメント協会（ISM）が発表した2月の製造業景況指数は47.8にとどまり、予想（49.5）を下回っている。
　中国国内の環境も悪くない。国内経済の先行き不安はあるものの、経済対策の期待感が高まっている。国政助言機関の全国政治協商会議（政協）がきょう4日、向こう1年間の政策運営方針を決定する全国人民代表大会（全人代、国会に相当）があす5日に開幕。全人代の冒頭では、李強・首相が「政府活動報告」を読み上げる。国内総生産（GDP）成長率目標や経済振興策などが注目だ。
　こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開か。米ハイテク株高に加え、中国の政策期待が相場を支えよう。


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