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2023/11/22 08:47

神経質な値動きか、内外に不安材料 無料記事

◆22日の香港マーケットは、内外の不安材料で神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はややネガティブ。21日の米株市場は、新規買い材料に乏しい中で利益確定売りに押される展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.2%安と3日ぶりに反落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.6%安と6日ぶりに反落している。前日の相場では、NYダウが8月中旬以来、ナスダック指数が7月下旬以来の高値をそれぞれ回復していた。米金融政策も気がかり。取引時間中に公開された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(10月31〜11月1日開催分)により、政策当局者がインフレ目標達成のため制限された金融政策を続ける必要があると判断していたことが分かった。金融引き締めの長期化が景気を冷やすと懸念されている。ただ、利上げサイクル終了の期待に変化はなく、米債券市場では、米10債利回りの低下が続いた。
 内部環境も不透明。中国景気の鈍化懸念がくすぶるほか、金融政策の不透明感も漂っている。外電は21日、消息筋情報として、「中国人民銀行(中央銀行)が金融機関に対し、2024年初の融資ペースについて指導したもよう」と伝えた。報道によれば、年初の新規融資額に上限を設け、一部は今年に前倒し実行するよう求めたという。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。上述したように、内外の不安材料が投資家心理の重しとなりそうだ。ただ、業績動向を手がかりにした個別株物色には期待したい。百度集団(バイドゥ:9888/HK)や快手科技(クアイショウ・テクノロジー:1024/HK)、金山軟件(キングソフト:3888/HK)が発表した7〜9月期決算は、純損益がそれぞれ黒字に転換している。



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