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2024/01/19 08:44

下値を固める展開か、米ハイテク株高が支えに 無料記事

◆19日の香港マーケットは、米ハイテク株高を支えに下値を固める展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は安定しつつある。18日の米株市場は、主力ハイテク株に見直し買いが入り上昇する展開。主要指標のNYダウが前日比0.5%高と4日ぶり、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.4%高と3日ぶりにそれぞれ反発している。バンク・オブ・アメリカ(BofA)の投資判断引き上げを受け、スマートフォンのアップルが3%超上昇。ファウンドリー世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が24年の需要回復を示唆する中、半導体株も買われた。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は3.4%上昇し、主要指数をアウトパフォームしている。ただ、長期金利の上昇が上値をおさえた。前日公表された12月の米小売売上高が予想を上回ったことに加え、新規失業保険申請件数(週間)が前週から大幅に減少。インフレが続くとの見方が強まり、米債券市場では米10年債利回りが一時、約1カ月ぶりの高水準を付けた。
 内部環境も落ち着きつつある。中国経済の先行き不透明感は依然として続いているものの、当局の景気支援や株価対策などに対する期待感も強まる状況だ。18日のA株市場が後場から急反発したことに関しては、「国家隊」と呼ばれる政府系投資会社が市場に買い介入したとの観測が流れている。また、「中国政府は1兆人民元(約20兆3000億円)規模の特別国債の発行を検討している」と先ごろ伝わったことも改めて意識された。また、国家発展改革委員会の高官は18日、今年は中核技術や新インフラ、脱炭素などへの支援を強化すると表明。相場の新しいテーマになる可能性もある。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは下値を固める展開となろう。内外に不安材料は依然としてくすぶっているが、このところの下落基調で値ごろ感も高まっている。米ハイテク株高などを支えに買い戻しが続くことに期待したい。


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