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2024/01/26 08:47

上値の重い展開か、売り圧力を意識 無料記事

◆26日の香港マーケットは、売り圧力意識で上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は安定的。25日の米株市場は、米経済の軟着陸(ソフトランディング)期待で買われる展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.6%高と3日ぶりに反発し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.2%高と6日続伸している。NYダウは3日ぶりに史上最高値を更新した。ほか、機関投資家がベンチマークとして重要視するS&P500指数は0.5%高と6日続伸し、5日続けて最高値を更新している。米経済が成長しつつ、インフレも落ち着くとの見方が広がった。25日公表された2023年10〜12月期の米GDP(実質国内総生産)速報値は、年率換算で前期比3.3%増となり、市場予想の2.0%増を大幅に上回っている。あわせて発表された個人消費支出(PCE)コア指数は、2四半期連続で2.0%上昇。インフレが沈静化に向かっていると評価された。米債券市場では、米10年債利回りが低下している。
 中国国内の環境も悪くない。経済の先行き不安が根強い中、政府が打ち出す政策に対する期待感が高まっている。中国人民銀行(中央銀行)は24日、預金準備率を引き下げる(2月5日付で実施)と発表したことに加え、国家金融監督管理総局と共同で新たな不動産支援策を打ち出す方針も明らかにした。そのほか、マーケットの支援も強化。25日の報道によれば、中国政府は今後、中央企業(中央政府直属の国有企業)責任者の業績考課に際し、「時価総額管理」を含めることを検討する方針という。市場での買い増し、自社株買い、増配などの手段を通じて投資家の信頼感を引き上げる狙いだ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。指数はこのところの急ピッチな上昇で、売り圧力が意識される状況だ(ハンセン指数は前日までの3営業日で8.4%上昇、上海総合指数は同5.4%上昇)。もっとも、相場を崩すような売りは出ないだろう。上述したように、内外の好材料が相場を支えそうだ。


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