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2023/08/23 08:38

材料不足で神経質な値動きか、業績動向で選別物色も 無料記事

◆23日の香港マーケットは、新規材料に乏しい中で神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はやや不透明。22日の米株市場は、米金融政策を見極めたいとするスタンスが強まる中で方向感を欠いた。主要指標のNYダウが前日比0.5%安と続落する一方、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.1%高と小幅ながら続伸している。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は25日、今週開催のジャクソンホール会議(各国の中央銀行関係者が集まる国際経済シンポジウム)で講演する予定。発言内容が気がかりだ。また、格付け大手のS&Pグローバル・レーティングは21日、一部の米地銀を格下げ。金融株全体の売り材料となった。半面、ハイテク関連には業績期待を支えに買い戻しが続いている。
 一方、中国国内に新規の取引材料は乏しい。主要な経済指標の公表は先週でほぼ一巡し、今月は27日に7月の工業企業利益、31日に8月・製造業PMIを残すのみとなった。主要企業の決算報告が進む中、目先は業績動向に注目が集まっている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。人民元や米金利の動向はひとまず落ち着いているものの、中国の景気不安は依然としてくすぶっている。上述したように、目先は業績動向に着目した物色となろう。前日までに中間決算を報告した主要銘柄では、インターネット検索中国最大手の百度集団(バイドゥ:9888/HK)が301%増益となり、市場予想を上回った。ショート動画投稿アプリの快手科技(クアイショウ・テクノロジー:1024/HK)は純損益が黒字に転換。スポーツシューズ生産・販売の安踏体育用品(ANTAスポーツ・プロダクツ:2020/HK)は32.3%増益となり、配当の増額方針を示した。


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