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2024/01/31 08:47

神経質な値動きか、中国PMIを注視 無料記事

◆31日の香港マーケットは、中国PMIの発表を気にしながら神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は中立。30日の米株市場は、米金融政策や主力ハイテク決算を見極めたいとするスタンスが強まる中で方向感を欠く展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.4%高と4日続伸し、連日で史上最高値を更新する半面、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.8%安と反落している。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を31日(日本時間2月1日未明)に控えるほか、週内にアップルやメタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)、アマゾン・ドット・コムなどが四半期決算を報告する予定だ。個別では、アップルなどハイテク株が下げる一方、アナリストが大手米銀の投資判断を引き上げたことを受け、JPモルガン・チェースやゴールドマン・サックスなど金融株が買われている。
 一方、内部的には過度な景気懸念がやや薄らぐ。国際通貨基金(IMF)は30日に発表した最新の世界経済見通し(WEO)で、中国の2024年GDP(国内総生産)成長率予想を昨年10月時点の4.2%→4.6%に上方修正した。
 なお、中国では本日朝方(日本時間午前10時30分ごろ)、今年1月の製造業PMI(国家統計局などが集計)、非製造業PMI(同)が公表される予定。直前の市場コンセンサス予想では、製造業PMIが49.3(前回49.0)、非製造業PMIが50.6(前回50.4)に改善する見込みだ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。上述したように、中国の景況感指標が気がかりだ。29日発表された昨年12月の工業企業利益総額は前月同月比で16.8%増加したものの、伸び率が11月の29.5%から縮小しているだけに、下振れの恐れもある。


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