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2020/05/04 09:00

売り先行か、米中対立の警戒感再燃 無料記事

◆連休明け4日の香港マーケットは、米中関係の悪化懸念で売られる展開か。
 外部環境はネガティブ。先週末の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比2.6%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が3.2%安とそろって続落した。米中対立の再燃が警戒される。トランプ米大統領は4月30日、新型コロナウイルス感染拡大を巡り、中国が初期対応を誤った結果、世界各国にウイルスがまん延したと批判を強めた。米メディアは同日、トランプ政権は中国に対し「報復措置」を検討していると報道。2大経済大国の対立激化により、世界経済が一段と冷え込むと懸念された。個別では、ネット通販のアマゾン・ドット・コムが急落。1〜3月期決算の減益と4〜6月期決算の赤字見通しが嫌気された。同社は、新型コロナ関連の費用が増大すると予測している。
 一方、メーデー連休前日に当たる4月30日の本土株市場は、主要指標の上海総合指数が1.3%高と続伸。約1カ月半ぶりの高値水準を回復した。内外の経済対策が相場を押し上げている。国家発展改革委員会など中国政府関連11部門は4月29日、自動車消費拡大戦略を正式に公表。自動車株が軒並み上昇している。また、国家統計局などが公表した経済指標で、4月の製造業PMIが景況判断の境目となる50を2カ月連続で上回ったことも買い安心感につながった。
 なお本土マーケットは、メーデー休暇によりあす5日まで休場。翌6日に取引再開する。
 こうしたなか、本日の香港マーケットは全体として苦戦を強いられそうだ。上述したように、米中対立の懸念が再燃している。時間外取引のNYダウ先物が続落で推移し、WTI原油先物が反落していることもマイナスだ。


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