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2020/04/09 09:01

しっかりか、米株高と原油上昇が追い風に 無料記事

◆9日の香港マーケットは、原油相場の持ち直しと米株の上昇が好感される展開か。
 外部環境はややポジティブ。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比3.4%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が2.6%高とそろって急反発した。新型コロナウイルス感染拡大の過度な警戒感が薄らぐ。米国立アレルギー感染症研究所の所長は8日、新型コロナ感染拡大は「来週以降に好転し始める可能性がある」と発言した。また、米ニューヨーク州では新型コロナによる死亡者が最多を更新しているものの、新規入院患者の増加ペースは鈍化している。米政治を巡るマーケットの警戒感も後退。米大統領選の野党・民主党候補者争いでは、マーケットにネガティブだとみられるサンダース氏が指名争いから撤退すると表明し、バイデン氏に一本化する見通しとなった。サンダース氏の公約が不利に働くヘルスケア株が急伸し指数を押し上げている。
 一方、8日の本土株市場は、主要指標の上海総合指数が0.2%安と反落。戻り待ちの売り圧力が意識された。7日の上海総合指数は大幅上昇し、心理的節目の2800ポイントを3月13日以来、約3週ぶりに回復していた。また、中国では来週にかけ、今年3月の重要経済統計が相次いで発表される。新型コロナウイルス感染拡大がピークとなっていた期間だけに、影響を見極めたいとするスタンスも買い手控え要因となった。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。足元では新型コロナ感染拡大が収束しつつあり、経済活動の回復も進んでいる状況だ。指数はプラス圏に浮上する場面もみられている。新型コロナウイルスの感染拡大の発端となった湖北省武漢市では8日、2カ月半にわたる封鎖措置が予定通り解除された。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開か。米株高と原油上昇が追い風となろう。協調減産の期待が再浮上し、昨夜のWTI原油先物は6.2%高と急反発した。エネルギー関連などが物色されよう。
 なお、香港市場はあす10日と週明け13日がイースターにより休場となる。



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