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2020/04/08 08:52

神経質な値動きか、原油安が重荷に 無料記事

◆8日の香港マーケットは、原油相場が大幅続落するなかで神経質な値動きとなろう。
 外部環境はやや不透明。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.1%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.3%安とそろって反落した。NYダウは一時4%超上昇し、約1カ月ぶりの高値水準に達したが、引けにかけて失速。戻り待ちの売りに押された。原油相場の軟調もマイナス材料。主要産油国の減産実現に懐疑的な見方が浮上するなか、WTI原油先物は9.4%安と大幅続落した。また、欧米の一部で新型コロナウイルス感染拡大のペースが鈍化していると伝わったことはプラスだが、景気回復には時間がかかるとの懸念も残る。投資家の慎重スタンスが強まった。
 一方、清明節連休明け7日の本土株市場は、主要指標の上海総合指数が2.1%高の2820.76ポイントと急反発(心理的節目の2800ポイントを終値で回復するのは3月13日以来)。投資家心理が上向いている。中国人民銀行(中央銀行)は3日、中小銀行に対する預金準備率の引き下げ(4月15日と5月15日に0.5ポイントずつ)を発表した。また、国内の経済活動正常化も期待される。新型コロナウイルス感染拡大の中心地となった湖北省武漢市の担当責任者は5日、地元工業企業(一定規模以上)の操業再開率が4日までに97.2%に達したと報告した。また、足もとでは、武漢市の地下鉄プロジェクト工事が全面的に再開されたという。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。上述したように、原油相場の大幅下落が全体相場の重しとなりそうだ。また、ハンセン指数と上海総合指数がそれぞれ、足もとで節目を回復していることもあり、戻り売り圧力も意識されよう。


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