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2024/02/19 08:56

神経質な値動きか、取引再開の本土株動向が気がかり 無料記事

◆週明け19日の香港マーケットは、本土株動向を気にしながら神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はやや不透明。16日の米株市場は、インフレ懸念が投資家心理の重しとなる展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.4%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.8%安とそろって3日ぶりに反落している。1月の米卸売物価指数(PPI)は予想を上回る伸びとなり、2月のミシガン大学による1年先の期待インフレ率(速報値)が予想外に前月から上昇した。インフレ鎮静化には時間がかかるとの見方が強まる中、米債券市場では米長期金利が上昇している。
 一方、中国ではきょう19日、春節(旧正月)明けで本土市場が取引再開。連休中のレジャー消費が好調だったことや、当局の相場支援スタンスなどを手がかりに、堅調にスタートするとの見方が広がっている。とはいえ、中国不動産業などを巡る債務問題や、米中関係の悪化など不安材料もくすぶる状況だ。
 なお、中国人民銀行(中央銀行)はあす20日(日本時間10時15分ごろ)、実質的な政策金利となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」を発表する予定。銀行貸出の指標となる1年物LPRは現行の3.45%に据え置かれる一方、住宅ローン金利の指標となる5年物LPRが4.20→4.10%に引き下げらると予想されている。
 こうした中、本日の香港マーケットは全体として神経質な値動きか。上述したように、連休明けの本土株動向が気がかりだ。また、中国の金利動向を見極めたいとするスタンスが積極的な売買を手控えさせる可能性もあろう。


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