2024/02/23 08:45
内外環境の改善でしっかりか、急ピッチな上昇で売り圧力も
◆23日の香港マーケットは、内外環境の改善でしっかりか。(亜州リサーチ編集部)
外部環境はポジティブ。22日の米株市場は、半導体大手エヌビディアが急伸し、全体相場を押し上げた。主要指標のNYダウが前日比1.2%高と続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が3.0%高と4日ぶりに急反発している。NYダウは7営業日ぶりの史上最高値を更新。ナスダック指数は一時、21年11月に付けた終値での最高値を上回る場面があった。ほか、機関投資家がベンチマークとして重要視するS&P500指数は2.1%上昇し、4日ぶりに最高値を更新している。人工知能(AI)ブームをけん引するエヌビディア株は16.4%高(上場来高値更新)。同社が21日夕に公表した23年11月〜24年1月期決算は売上高が前年同期比3.7倍、純利益が8.7倍に急拡大し、市場予想を大幅に上回る「サプライズ」だった。今年2〜4月(第1四半期)の売上高見通しについても、アナリスト予想を大幅に上回っている。AI関連産業の業績期待も高まった。
内部環境も安定的。中国の政策動向が引き続き支援材料だ。中でも、相場テコ入れスタンスの強化がプラス。当局は機関投資家などに対し、寄り付き直後と大引け前の30分間、株式を売り越さないよう指示したと伝わった。関係部局は先ごろ、「国家隊」と呼ばれる中国政府系投資会社による買い支えや空売り規制の強化、上場企業の投資価値向上を支援するなどの施策を集中的に打ち出している。また、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の開幕3月5日が視野に入ってきたことで、追加の経済対策に対する期待感も高まりそうだ。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開か。上述したように、内外環境の改善が投資家のリスク選好スタンスを強めそうだ。ただ、指数はこのところの上昇ピッチが速いため、売り圧力が高まっていることには注意したい。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境はポジティブ。22日の米株市場は、半導体大手エヌビディアが急伸し、全体相場を押し上げた。主要指標のNYダウが前日比1.2%高と続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が3.0%高と4日ぶりに急反発している。NYダウは7営業日ぶりの史上最高値を更新。ナスダック指数は一時、21年11月に付けた終値での最高値を上回る場面があった。ほか、機関投資家がベンチマークとして重要視するS&P500指数は2.1%上昇し、4日ぶりに最高値を更新している。人工知能(AI)ブームをけん引するエヌビディア株は16.4%高(上場来高値更新)。同社が21日夕に公表した23年11月〜24年1月期決算は売上高が前年同期比3.7倍、純利益が8.7倍に急拡大し、市場予想を大幅に上回る「サプライズ」だった。今年2〜4月(第1四半期)の売上高見通しについても、アナリスト予想を大幅に上回っている。AI関連産業の業績期待も高まった。
内部環境も安定的。中国の政策動向が引き続き支援材料だ。中でも、相場テコ入れスタンスの強化がプラス。当局は機関投資家などに対し、寄り付き直後と大引け前の30分間、株式を売り越さないよう指示したと伝わった。関係部局は先ごろ、「国家隊」と呼ばれる中国政府系投資会社による買い支えや空売り規制の強化、上場企業の投資価値向上を支援するなどの施策を集中的に打ち出している。また、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の開幕3月5日が視野に入ってきたことで、追加の経済対策に対する期待感も高まりそうだ。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開か。上述したように、内外環境の改善が投資家のリスク選好スタンスを強めそうだ。ただ、指数はこのところの上昇ピッチが速いため、売り圧力が高まっていることには注意したい。
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