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2024/01/02 08:43

上値の重い展開か、中国PMIが悪化 無料記事

◆年明け初商い2日の香港マーケットは、中国PMIの悪化が相場を重くしそうだ。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はやや不透明。2023年最終商いとなった12月29日の米株市場は、高値警戒感が意識される中で上値が重かった。主要指標のNYダウが前日比0.1%安と4日ぶりに反落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.6%安と続落している。NYダウは前日まで、2日続けて史上最高値を更新していた。年末を前に、利益確定売りが優勢となっている。また、景気懸念もくすぶる状況。12月シカゴ購買部協会景気指数(PMI)は46.9となり、予想(50.0)以上に前月(55.8)から悪化した。
 内部環境もネガティブ。12月31日に公表された12月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計)は49.0となり、市場予想(49.6)以上に前月(49.4)から悪化した(景況判断の境目となる50を割り込むのは3カ月連続)。ただ、中国経済対策の期待感は持続している。習近平・国家主席は12月31日、新年に向けたテレビ演説を行い、「2024年は改革と解放を全面的に進化し、長期的な経済発展を達成する」と述べた。それより先、中国人民銀行(中央銀行)は28日、流動性を適度に保ちつつ、合理的な信用拡大によって経済を下支えする方針を示している。
 なお本日は、取引時間中(日本時間10時45分ごろ)に12月の財新中国製造業PMI(民間集計)が公表される予定。事前の市場コンセンサス予想では、11月の50.7から50.3に低下するとみられている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。中国経済対策の期待感は根強いが、中国景況感の悪化が投資家心理を冷やしそうだ。


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