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2023/09/21 08:46

上値の重い展開か、米金利高が逆風 無料記事

◆21日の香港マーケットは、米金利高を嫌気した売りが先行する流れか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はややネガティブ。20日の米株市場は、米金融引き締めの長期化が警戒される中、主要指標のNYダウが前日比0.2%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.5%安とそろって続落した。米連邦公開市場委員会(FOMC)は予想通り、2会合ぶりに金利を据え置くと決定。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長はその後の記者会見で、「インフレ抑制のために必要なことはまだある」とし、追加利上げの可能性を否定しなかった。市場からは、「会見はタカ派(引き締めに積極的)寄りだった」との声が聞かれている。米債券市場では、米10年債利回りが2007年11月以来、およそ16年ぶりの高水準を切り上げた。
 内部環境も不透明。新規の買い材料に乏しい中、投資家の意欲が減退している。20日の本土市場では、売買代金が昨年10月中旬以来の低水準。香港市場は今年3番目の薄商いとなった。景気懸念も強まる状況。不動産市況の低迷などを受け、国際機関は相次ぎ中国の経済成長見通しを引き下げている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開となりそうだ。上述したように、米金利高が嫌気されよう。このところの下げを受け、自律反発狙いの買いは期待できそうだが(20日のハンセン指数は約4週ぶりの安値、上海総合指数は約3週ぶりの安値)、相場を押し上げる材料にも乏しい。中国本土が来週末、中秋節・国慶節の大型連休(9月29日〜10月6日、香港は10月2日が休場)に入ることもあり、積極的な売買も手控えられそうだ。


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