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2023/09/28 08:33

神経質な値動きか、中国の指標発表や大型連休控え様子見も 無料記事

◆28日の香港マーケットは、神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は依然として不透明。27日の米株市場は、ハイテク株などに見直し買いが入ったものの、米金融引き締めの長期観測が根強い中で、全体としては方向感を欠いた。主要指標のNYダウが前日比0.2%安と続落する一方、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.2%高と反発している。米連邦準備理事会(FRB)高官から金利高止まりを示唆する発言が相次いだほか、原油高によるインフレ懸念も強まった。WTI原油先物は3.6%高と続伸し、一時、約1年1カ月ぶりの高値を付けている。米債券市場では、米10年債利回りが2007年10月以来の高水準で推移した。
 一方、中国では景気持ち直しの兆しがある。27日公表された8月の工業企業利益は17.2%増加し、前月の6.7%減からプラス成長を回復した。当局が定めた2023年国内総生産(GDP)の5.0%前後成長目標は達成可能――とする声も市場の一部から聞かれている。経済対策の期待も高まる状況。中国人民銀行(中央銀行)は27日、景気回復を支援するため、金融政策を強化すると表明した。ただ、これから公表される経済指標の結果を見極めたいとするスタンスも漂う。中国では29日に9月の財新中国製造業PMI(民間集計)、財新中国サービス業PMI(同)、30日に9月の製造業PMI(国家統計局などが集計)、非製造業PMI(同)が報告される予定だ。なお、中国本土は今週末、中秋節・国慶節の大型連休(9月29日〜10月6日、香港は10月2日休場)に入る。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。中国の指標発表や大型連休を前に、積極的な売買が手控えられそうだ。


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