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2024/02/21 08:43

上値の重い展開か、米ハイテク株安が逆風 無料記事

◆21日の香港マーケットは、米ハイテク株安を嫌気し上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は不透明。20日の米株市場は、半導体大手の決算発表を前に利益確定売りが継続する展開だった。主要指標のNYダウが前営業日比0.2%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.9%安とそろって続落している。人工知能(AI)ブームをけん引する半導体大手エヌビディアの決算発表を翌日に控え、内容を見極めたいとするスタンスが様子見ムードを強めさせた。エヌビディア株は4.4%安。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は1.6%下落し、主要指数をアンダーパフォームしている。主要株価指数は最高値で推移しているだけに、売りも出やすかった。また、足元で公表されたインフレ関連の米指標が相次ぎ上振れする中、米利下げは先送りされるとの見方も広がっている。
 一方、内部環境は悪くない。中国経済の先行き不安が根強い中、当局は景気支援スタンスを継続している。20日公表された中国の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」に関しては、銀行貸出の指標となる1年物LPRが引き下げ予想に反して3.45%に据え置かれたものの、住宅ローン金利の指標となる5年物LPRは4.20→3.95%と予想(4.10%)以上に引き下げられた。また、住宅建設部は20日、全国29省214都市で「不動産融資協調体制」が組まれ、デベロッパーの資金調達を支援する「ホワイトリスト」が商業銀行に相次いで提出されたと発表している。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。上述したように、昨夜の米ハイテク株安が波及しそうだ。ただ、中国の政策動向に対する期待感は根強く、下値を叩くような売りも出ないだろう。


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