2024/04/22 08:54
しっかりか、NYダウ続伸が支えに
◆週明け22日の香港マーケットは、NYダウの上昇を支えにしっかりとした展開になりそうだ。(亜州リサーチ編集部)
外部環境は中立といえる。19日の米株市場は、好悪材料が入り混じる中でまちまちの展開だった。主要指標のNYダウは前日比0.6%高と続伸する一方、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は2.1%安と6日続落している(ナスダック指数は1月31日以来の安値)。中東地域の地政学リスク後退と米利下げの先送り観測が綱引きとなった。イスラエルのイラン空爆が限定的なものにとどまったことで、情勢が緊迫化するとの警戒感が薄らいでいる。他方、米金融政策を巡っては、このところ米連邦準備理事会(FRB)からタカ派(引き締めに積極的)発言が相次ぐ状況だ。
一方、内部環境はそれほど悪くない。通商問題を巡る米中の応酬や、海外からの中国投資が細っていることは気がかりだが、当局の経済対策や市場支援策に対する期待感が高まっている。
なお、中国では、きょう22日(日本時間10時15分ごろ)、実質的な政策金利となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」が発表される予定。銀行貸出の指標となる1年物LPRは現行の3.45%、住宅ローン金利の指標となる5年物LPRは3.95%に据え置かれる見通しだ。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開か。NYダウの上昇が支えだ。中東情勢の緊迫化に対する警戒感が薄らいだこともプラス材料となる。ただ、米中関係の悪化懸念は根強く、上値を買い進む動きにもならないだろう。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境は中立といえる。19日の米株市場は、好悪材料が入り混じる中でまちまちの展開だった。主要指標のNYダウは前日比0.6%高と続伸する一方、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は2.1%安と6日続落している(ナスダック指数は1月31日以来の安値)。中東地域の地政学リスク後退と米利下げの先送り観測が綱引きとなった。イスラエルのイラン空爆が限定的なものにとどまったことで、情勢が緊迫化するとの警戒感が薄らいでいる。他方、米金融政策を巡っては、このところ米連邦準備理事会(FRB)からタカ派(引き締めに積極的)発言が相次ぐ状況だ。
一方、内部環境はそれほど悪くない。通商問題を巡る米中の応酬や、海外からの中国投資が細っていることは気がかりだが、当局の経済対策や市場支援策に対する期待感が高まっている。
なお、中国では、きょう22日(日本時間10時15分ごろ)、実質的な政策金利となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」が発表される予定。銀行貸出の指標となる1年物LPRは現行の3.45%、住宅ローン金利の指標となる5年物LPRは3.95%に据え置かれる見通しだ。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開か。NYダウの上昇が支えだ。中東情勢の緊迫化に対する警戒感が薄らいだこともプラス材料となる。ただ、米中関係の悪化懸念は根強く、上値を買い進む動きにもならないだろう。
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