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2024/03/01 08:34

神経質な値動きか、中国PMIが気がかり 無料記事

◆3月1日の香港マーケットは、中国の景気指標を気にしながら神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は安定的。2月29日の米株市場は、インフレ進行の懸念後退で買われる展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.1%高と4日ぶりに反発し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数も0.9%高と反発している。ナスダック指数は約2年3カ月ぶりに史上最高値を更新。機関投資家がベンチマークとして重要視するS&P500指数も0.5%上昇し、最高値を切り上げている。米連邦準備理事会(FRB)がインフレ動向の目安とする1月の米個人消費支出(PCE)コア指数(食品とエネルギーを除く)は前年同月比0.8%上昇にとどまり、昨年12月の2.9%上昇から伸びが大幅に鈍化した。同月の米消費者物価指数(CPI)と米卸売物価指数(PPI)が上振れしていたこともあり、過度なインフレ懸念が後退。米債券市場では米10年債利回りが低下した。
 一方、中国では本日(日本時間午前10時30分ごろ)、2月のPMI(国家統計局などが集計)が公表される。最新の市場コンセンサスでは、製造業PMIが49.2→49.0、非製造業PMIが50.7→50.7で着地する見込みだ。それに続き、民間集計の財新・中国製造業PMIが発表される(日本時間10時45分ごろ)。前月の50.8→50.7に低下すると予想されている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。中国の景気指標に左右される展開となろう。もっとも、中国の政策動向に対する期待感は根強く、指標下振れで売りが加速する恐れもそれほどなさそうだ。


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