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2023/09/27 08:40

神経質な値動きか、米株安が重しに 無料記事

◆27日の香港マーケットは、米株安嫌気で神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はネガティブ。26日の米株市場は、米金利の上昇や、米景気の先行き不安が投資家心理を冷やした。主要指標のNYダウが前日比1.1%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.6%安とそろって反落している。金融引き締めの長期化懸念が根強い中、米債券市場では、米10年債利回りが依然として2007年10月以来の高水準で推移した。景気懸念もくすぶる。9月の米消費者信頼感指数は予想を下回り、4カ月ぶりの水準に低下し、8月の新築住宅販売件数も予想に届かなかった。JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は26日、米金利が7%に上昇し、スタグフレーション(景気停滞と物価上昇の同時進行)が発生する恐れもあると述べている。また、米議会で予算案審議が難航し、新会計年度がスタートする10月1日に一部政府機関が閉鎖すると可能性が高まっていることもマイナス材料だ。
 一方、中国では本日、8月の工業企業利益が公表される。また、29日に9月の財新中国製造業PMI(民間集計)、財新中国サービス業PMI(同)、30日に9月の製造業PMI(国家統計局などが集計)、非製造業PMI(同)が発表される予定だ。なお、中国本土は今週末、中秋節・国慶節の大型連休(9月29日〜10月6日、香港は10月2日休場)に入る。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きとなろう。米株安が嫌気されるほか、中国指標を見極めたいとのスタンスも買い手控え要因となりそうだ。ただ、ハンセン指数は前日、年初来安値を更新しているだけに、値ごろ感に着目した買いが入ることには期待したい。


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