/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2024/01/30 08:58

神経質な値動きか、中国PMIが気がかり 無料記事

◆30日の香港マーケットは、中国PMIの発表を前に神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は安定的。29日の米株市場は、米長期金利の低下を支えに買われる展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.6%高と3日続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.1%高と反発している。NYダウは連日で史上最高値を更新した。経済指標の悪化でインフレ懸念が後退し、米債券市場では米10年債利回りが一段と低下している。1月のダラス連銀製造業活動指数は予想以上に悪化し、昨年5月以来で最低となった。ただ、NYダウは安く推移する場面もみられている。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を31日(日本時間2月1日未明)に控える中、様子見ムードも漂った。
 一方、中国国内の環境は不透明。当局は強力なマーケット支援策を打ち出しているものの、A株市場の低迷は続いている。不動産不況が長期化し、中国経済の持ち直しに時間がかかるとの警戒感が投資家心理の重しだ。今月公表された経済統計では、不動産や消費の低迷が目立っている。
 なお、中国ではあす31日、今年1月の製造業PMI(国家統計局などが集計)、非製造業PMI(同)が公表される予定。直前の市場コンセンサス予想では、製造業PMIが49.3(前回49.0)、非製造業PMIが50.6(前回50.4)に改善する見込みだ。ただ、29日発表された昨年12月の工業企業利益総額は前月同月比で16.8%増加したものの、伸び率が11月の29.5%から縮小しているだけに、下振れの恐れもある。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。外部環境は良好といえるものの、中国内部の環境が依然として不透明だ。あすの中国指標を気にしながらの展開となろう。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース