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2020/04/29 09:05

大型連休を前に買い手控えか、PMI発表も気がかり 無料記事

◆29日の香港マーケットは、大型連休を前に買いが手控えられる展開か。
 外部環境はやや不透明。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.1%安と5日ぶり、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.4%安と3日ぶりにそれぞれ反落した。景気不安が改めて意識される流れ。4月の米消費者信頼感指数は86.9と前月(118.8)から大幅に低下し、およそ6年ぶりの低水準となった。同月のリッチモンド連銀製造業指数は、前月の2からマイナス53に低下。予想(マイナス41)以上に悪化し、過去最低を記録した。経済活動の再開期待から買いが先行したものの、指数は引けにかけて売り転換している。ハイテク株の一角が急落。足もとでは業績期待を手がかりに買いが目立っていたものの、これから決算報告が予定されていることもあり、いったん利食い売りに押されている。引け後に四半期決算発表するアルファベット(グーグル)は3%安と下げた(同社の1〜3月決算は予想を上回る13%増収。時間外では株価は上昇している)。
 一方、28日の本土株市場は、主要指標の上海総合指数が0.2%安と反落。原油相場が再び急落し、投資家の慎重スタンスが強まった。資源・素材株が売りに押され、全体相場の重しとなっている。ただ、経済活動の正常化や政策支援に対する期待は根強く、指数はプラス圏で推移する場面もあった。深セン証券取引所のベンチャー向け市場「創業板」の改革案承認を手がかりに、証券株が急伸している。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは、大型連休を前に買いが手控えられそうだ。香港市場はあす30日が仏誕節、5月1日がメーデーで休場。本土市場はメーデーにより5月1〜5日が休場となる。また、来週にかけ中国の4月景況感指数が公表されることも様子見ムードを強めさせそうだ(30日は国家統計局などによる製造業PMI、5月4日は民間によるPMIが公表)。



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