/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2023/09/29 09:02

買い先行か、米金利上昇は一服 無料記事

◆29日の香港マーケットは、米金利上昇の一服を手がかりに買い先行しそうだ(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はひとまず安定。28日の米株市場は、米長期金利の低下が投資家心理を上向かせ、金利動向に敏感なハイテク株などに買いが広がった。主要指標のNYダウが前日比0.3%高と3日ぶりに反発し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.8%高と続伸している。米債券市場では、米10年債利回りが約16年ぶりの高水準を付けていたが、午後に入り急速に低下した。主要株価指数も前場は安く推移する場面がみられている。4〜6月(第2四半期)の米GDP確定値は予想を下回り、個人消費の確定値は大幅に下振れし、約1年ぶりの低い伸びにとどまった。米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締めを長期化させるとの警戒感もやや薄らいでいる。ただ、個人消費支出 (PCE) 価格指数の発表を翌日に控え、上値は限定された。
 一方、中国本土はきょうから中秋節・国慶節の大型連休(9月29日〜10月6日、香港は10月2日休場)に入っている。相場に影響を与えるような重要な政策や企業動向の発表にも乏しい。
 なお、中国ではあす30日に9月の製造業PMI(国家統計局などが集計)、非製造業PMI(同)、10月1日に同月の財新中国製造業PMI(民間集計)、財新中国サービス業PMI(同)が報告される予定だ。
 こうした中、本日の香港マーケットは買い先行しそうだ。上述したように、米長期金利の上昇一服が好感されよう。ただ、本土が大型連休に入っていることや、中国指標の発表を控え、積極的に上値を追う動きにもなりにくいだろう。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース