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2020/01/14 08:56

買い先行か、米中関係の改善期待が追い風に 無料記事

◆14日の香港マーケットは、米中関係の改善期待で買われる展開か。
 外部環境はポジティブ。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前営業日比0.3%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.0%高とそろって反発した。ナスダック指数は史上最高値を更新している。米中通商摩擦の緩和期待が高まった。複数の米メディアは11日、「米国と中国が経済問題について話し合う『包括的な経済対話』を復活させるもよう」と報じた。事情に詳しい関係者によれば、「対話の再開」は15日開催の米中貿易協議「第1段階の合意」調印式にあわせて発表される。また、トランプ米政権は13日、中国の為替操作国認定を5カ月ぶりに解除した。
 一方、13日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.8%高と反発。米中通商協議の進展期待が相場を支えた。また、人民元高の進行もプラス。上海外国為替市場では、対米ドルの人民元相場が昨年8月1日以来となる6.89人民元台を付けた。14日朝方の外国為替市場(オフショア人民元)では、元高の動きがさらに加速し、昨年7月後半以来の元高水準で推移している。
 なお今週は、昨年12月の重要経済指標が相次いで発表される予定だ(14日に貿易統計、17日に小売売上高や固定資産投資、鉱工業生産、10〜12月GDP成長率、15日までに金融統計など)。本日公表される貿易統計に関しては、人民元ベースの輸入が前年同月比8.6%増(前月は2.5%増)、輸出が同2.9%増(同1.3%増)で着地すると予想されている。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした値動きか。上述したように、米中関係を巡る好材料が相次いでいることを好感しそうだ。


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