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2023/10/11 09:06

買い先行か、内外に好材料 無料記事

◆11日の香港マーケットは、内外の好材料で買い先行する流れか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はポジティブ。10日の米株市場は、利上げ休止の観測が強まる中で買われる展開だった。主要指標のNYダウは前日比0.4%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.6%高とそろって3日続伸している。アトランタ連銀のボスティック総裁は10日、現在の金融政策は十分に抑制的だとして、「当局はこれ以上政策金利を引き上げる必要はない」と講演で述べた。9日には、米連邦準備理事会(FRB)のジェファーソン副議長や米ダラス連銀のローガン総裁がそれぞれ、このところの金利高を受け、「追加利上げの必要性は低下している」との見解を示している。米債券市場では、米10年債利回りが急低下した。
 中国国内にも好材料が浮上。外電は10日、事情に詳しい関係者の話として、「中国は2023年の財政赤字拡大を容認し、新たな経済刺激策を導入する準備を進めている」と報じている。足元では、中秋節・国慶節の8連休(9月29日〜10月6日)中に消費が伸び悩んだと伝わるなど、景気懸念がくすぶっていた。昨夜の米株市場では、中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)が3.1%高と急上昇している。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは買いが先行しそうだ。上述したように、内外の好材料が投資家心理を上向かせよう。ただ、中東地域の地政学リスクは払しょくされていないため、関連するニュースフローには注意したい。


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