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2023/10/18 08:52

神経質な値動きか、中国GDPを注視 無料記事

◆18日の香港マーケットは、中国指標の発表をにらみながら神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は不透明。17日の米株市場は、景気期待は支えになったものの、米金利高が全体相場の重しとなる展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.04%高と3日続伸する一方、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.25%安と反落している。米商務省が17日発表した9月の小売売上高は前月比0.7%増となり、市場予想を上回った。米経済の強さが確認されたと同時に、米連邦準備理事会(FRB)が引き締めスタンスを長期にわたり維持するとの不安が浮上。米債券市場では、長期債利回りが軒並み急上昇した。政策金利の動向に敏感な2年債利回りは、約17年ぶりの高水準に達している。個別では、画像処理半導体メーカーのエヌビディアが4.7%安。米当局は17日、先端半導体の対中輸出規制を改訂し、人工知能(AI)分野向けなどの半導体輸出を強化する方針を示した。
 中東地域の地政学リスクも持続。数百人の死者を出したイスラエル軍によるガザの病院に対する攻撃を受け、パレスチナ自治政府のアッバス議長は予定していたバイデン米大統領との会談をキャンセルした。
 一方、中国では本日、取引時間中(日本時間11時ごろ)に9月の小売売上高や鉱工業生産、第3四半期のGDP成長率などが公表される。注目のGDP成長率に関しては、前四半期の6.3%→4.5%に鈍化するとの予想がコンセンサスだ。ほか、鉱工業生産などの鈍化も見込まれている。なお、先週発表された指標では、9月の物価統計と金融統計が下振れし、貿易統計で輸出入の縮小傾向が続いていることが明らかとなった。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な展開となろう。上述したように、中国指標の内容に左右される展開となりそうだ。


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