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2024/04/10 08:38

神経質な値動きか、米中指標発表を前に様子見も 無料記事

◆10日の香港マーケットは、米中の指標発表控え神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はやや不透明。9日の米株市場は、米消費者物価指数(CPI)の発表を前に方向感を欠く展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.02%安と続落する一方、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.32%高と3日続伸している。米国では10日朝方(日本時間夜)、今年3月のCPIが公表される予定。米連邦準備理事会(FRB)が金融政策で重要視する食品・エネルギー価格を除いたコアCPIに関しては、前年比3.7%上昇と当局のインフレ目標2.0%を依然として上回る見通しだ。足元では、予想を上回る経済指標が相次いでいるだけに、上振れの警戒感もくすぶっている。ただ、米債券市場では米10年債利回りの上昇が一服。相場の下支え要因となった。
 中国国内でも経済指標の発表が相次ぐ。11日に3月の物価統計、12日に同月の貿易統計が予定されている。物価統計に関しては、消費者物価指数(CPI)の上昇率が前年同月比プラス0.4%(前月はプラス0.7%)、生産者物価指数(PPI)がマイナス2.8%(同マイナス2.7%)で着地すると予想されている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。米中の指標発表を前に、模様眺めのスタンスが強まる可能性もある。ただ、米長期金利の上昇が一服したことや、中国当局の消費刺激や産業支援、株価対策などに対する期待感は相場の支えとなろう。また、3月の乗用車販売が堅調だったと業界団体が報告したことも関連銘柄にとっての追い風となりそうだ。


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