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2023/09/22 08:44

神経質な値動きか、米金利の上昇基調が重しに 無料記事

◆22日の香港マーケットは、米金利高で神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はネガティブ。21日の米株市場は、米金利の上昇が続く中、主要指標のNYダウが前日比1.1%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.8%安とそろって3日続落している。米債券市場では長期債利回りの上昇が止まらず、2007年11月以来の高水準を付けた。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を受け、市場では金融引き締めが長期化するとの懸念が改めて強まっている。賃金インフレも不安視。米労働省が発表した新規失業保険申請件数(週間)は、予想外に前週から減少し、今年1月以来の低水準となった。米連邦準備理事会(FRB)が引き締めを継続する根拠になるとみられている。
 内部環境も不透明。中国本土が来週末、中秋節・国慶節の大型連休(9月29日〜10月6日、香港は10月2日が休場)に入ることもあり、新規の材料に乏しい状況だ。経済統計に関しては、来週27日に8月の工業企業利益、29日に9月の財新中国製造業PMI(民間集計)、財新中国サービス業PMI(同)、30日に9月の製造業PMI(国家統計局などが集計)、非製造業PMI(同)が公表される。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きとなろう。目新しい買い材料が不足する中、米金利の上昇基調が引き続き相場の重しとなりそうだ。ただ、このところの下げで値ごろ感も強まっているだけに(21日のハンセン指数は約1カ月ぶりの安値、上海総合指数は約4週ぶりの安値)、自律反発狙いの買いが入ることには期待したい。


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